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花粉症

花粉症と季節

花粉症は、春先や秋口に多く見られるアレルギー性の疾患です。原因となる花粉が体内に入ることで発症します。
本来は身体を守るための免疫反応が必要以上に働き、目や鼻を中心に様々な症状が現れます。代表的な原因として知られるスギ花粉が全体の約70%を占めますが、スギ以外の植物による花粉症も少なくありません。
スギ花粉の飛散時期である2〜4月以外にも、初夏から夏、そして秋にかけてはイネ科の植物などの花粉が原因とされています。

花粉症で現れる症状

花粉症では、「くしゃみ・鼻水・鼻づまり」が代表的な3大症状として知られています。さらに、以下のような目の不調が見られる場合も花粉症が疑われます。
この他にも、頭痛や微熱、咳、食欲の低下、落ち着かない感じ、全身のだるさ、集中しづらいといった症状が現れることもあります。

  • 目がかゆい
  • 充血している
  • 涙が出やすい
  • 目に異物が入っているような感覚がある
  • 瞼や目の周囲が腫れている

花粉症が起こる仕組み

1.アレルゲンが付く 花粉やハウスダストといったアレルゲン(抗原)が、目や鼻の粘膜の表面に付着します。
2.免疫が反応する 体はそれらを「侵入してきた異物」と判断し、対抗するための抗体を作り始めます。
3.アレルギー症状が出る 再度アレルゲンが入り込むと、くしゃみや鼻水などの反応を引き起こし、異物を外へ追い出そうとします。

花粉症の治療方法

内服薬を用いた方法

花粉症の治療では、主に抗ヒスタミン薬を内服薬として用います。点眼薬と同様に、目のかゆみや充血を抑える働きがあり、比較的早い段階で効果が現れ、辛い症状を軽減できます。

点鼻薬を用いた方法

花粉症では、目と鼻の症状が連動して起こることがあり、この仕組みは「眼‐鼻反射」と呼ばれています。ステロイド点鼻薬で鼻の不調が改善すると、同時に目の症状も軽くなることが知られています。そのため、鼻の症状に対してステロイド点鼻薬を使用して抑えていきます。

点眼薬を用いた方法

花粉症の目薬には、主に次の3つのタイプがあります。

抗アレルギー点眼 抗アレルギー点眼薬(抗ヒスタミン点眼薬)は、かゆみや充血といった不快な症状を抑える働きがあります。比較的早く効果が出るため、症状の軽減に役立ちます。
ただし、長期間使い続けると効き目が弱まることがあるため、使用量には注意が必要です。コンタクトレンズ装用中でも使える種類もあります。
ステロイド点眼または軟膏 ステロイド点眼薬は、花粉症による目の不快な症状を抑える目的で作られた薬です。強力な抗炎症作用を持っており、かゆみや充血だけでなく、炎症が原因で生じる様々な目の症状を緩和させる効果にも期待できます。
特に、炎症が強いケースでは高い効果を発揮しますが、長期間の使用では眼圧が上がったり白内障のリスクが高まったりする恐れがあるため、適切な使い方が求められます。また、コンタクトレンズを装用している状態での使用は避けた方が安心です。瞼や目の縁にかゆみが出ている場合には、軟膏タイプを使用します。
免疫抑制剤の点眼 抗アレルギー点眼薬やステロイド点眼薬で十分な効果が得られない場合、またはこれらの薬を使用できない方には、免疫抑制剤の点眼薬が選択されることがあります。

花粉症を予防するために

花粉が目や鼻へ入り込むのを避けるため、外出時は眼鏡やマスクを着用します。
帰宅した際には、玄関に入る前に衣服や髪に付着した花粉をしっかり払い落とします。花粉の飛散量が多い時期は、洗濯物や布団を屋外に干すのは控えましょう。
また、目を何度も洗うと傷つけてしまうことがあるため、人工涙液の点眼でケアします。

アレルギー検査のご案内

当院では「イムノキャップラピッド」というアレルギー検査を実施しています。この検査は指先から少量の血液を採取し、約20分で8種類の特異的IgE(アレルゲン)を確認できるものです。保険適用で受けられ、痛みがほとんどないため、
注射が苦手な方や就学前のお子様、忙しくて再受診が難しい方、これまで一度もアレルギー検査を受けたことがない方、自分のアレルギーの種類を知りたい方に適しています。

アレルギーのタイプ

私達の体には、外から侵入した異物を排除するための「免疫」という働きを持っています。この免疫は、細菌やウイルスから身を守る上で欠かせない仕組みです。
しかし、ダニや花粉といった本来は害のない身近な物質に対して、免疫が必要以上に反応してしまうことがあります。これが「アレルギー反応」です。
アレルギーを起こしやすい体質は遺伝することもあります。スギ花粉やダニ、犬や猫のフケなど、吸い込む可能性のあるアレルゲン(アレルギーの原因となる物質)に対して、体内に「IgE」という抗体が存在するかどうかを調べます。

アレルギーの原因を把握することが治療の出発点です

くしゃみや鼻水、鼻づまりといった症状は、実はアレルギーが関係している可能性があります。
アレルギーの原因となるアレルゲンは人によって異なり、その種類によって注意すべき季節や対策も変わってきます。
そのため、治療を始める前にご自分がどのアレルゲンに反応しているのかを知ることがとても重要です。
薬による治療に加え、原因となるアレルゲンを避けたり取り除いたりするセルフケアを行うことで、症状の軽減を目指せます。

花粉症と食物アレルギーの関係

春に見られる花粉症の原因は、スギやヒノキだけではありません。
シラカンバやハンノキなどブナ目の花粉は1月頃から飛び始め、北海道や東北では4~6月が本格的な飛散シーズンとなります。
スギやヒノキの花粉と時期が重なることから、「スギの陰に隠れた花粉症」と称されることもあります。
さらに、花粉症の方の中には、その花粉と似た性質を持つ生の果物や野菜を食べた際に、口の中がかゆくなったり、喉がイガイガして腫れぼったく感じたり、息苦しさが出ることがあります。
どの食べ物で症状が出やすいかは、花粉症の種類によって異なるとされています。

アレルギー検査をご希望の方へ

アレルギーの原因を知りたい方、これまで検査を受けたことがない方、その日のうちに結果を確認したい方、スギやダニの免疫療法を当日から始めたい方、多忙や遠方で頻繁に通院するのが難しい方、注射が苦手な方、静脈からの採血が難しい方などは、どうぞ医師またはスタッフへお気軽にお声がけください。